断食(ファスティング)中の発熱や体温の低下について

断食(ファスティング)の基礎知識
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ものを食べないことによって体温はどのように変化するのでしょうか。今回は断食と体温の関係について記載したいと思います。

断食中体温は上がるのか、下がるのか

結論から申し上げると、一般論として断食を長く続けていくと体温は下がっていきます。これは体がゆっくりと省エネモードに入っていくためです。体温を保つためには膨大なエネルギーが必要となります。生命の維持に必要なエネルギーが優先して使用され、例えば、脳へのエネルギーの供給などが優先されます。体温が多少下がっても生命の維持には影響が低いため基本的には節約される対象となり、結果として多少体温が下がります。

発熱する場合などの例外について

学術的には上記のとおりですが、例外は多数あります。断食中、好転反応等で発熱する方、ほてったように体温の高い状態が何日も続く方が一定数います。しかしながら多くの場合心配は無用です。数日で普段の体温に落ち着いたり、回復食に入った段階で戻るのが通常です。これは、体の恒常性を保つ機能が乱れていただけなのです。低気圧に対応できなくて頭痛になったり、生理時にPMSが強く出たり、季節の変わり目に体調を崩す人が多かったりと、人間は変化に弱い生き物です。断食中も、使用するエネルギーが糖質から脂質に変わることによって、体がその変化についていけない方は、何かしら症状が出る場合がございます。十数年前であれば、飢餓があるのが普通であり、現代のような飽食の時代、体の飢餓で発動するシステムが衰えているため調整に時間を要している可能性が高いのです。

ちなみに、発熱したとしても断食中は免疫機能が高まっているため風邪をひいた可能性は低く、様子をみているうちに落ち着きます。実際、断食道場アルパカファスティングでは、2年間で700人以上の宿泊者がファスティングを経験されましたが風邪をひかれた方は1人もいません。

まとめ

一般論としては断食を続けると体温は低下しますが、個人差が大きく、体温が上がる方や、発熱する方も一定数います。特に発熱した場合は不安があるかもしれませんが、様子をみてみましょう。反対に薬を飲む場合には事前に医師に相談しましょう。ファスティング中は、薬の効果が強く出すぎたり、意図しない副作用が出る場合がございます。

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