豆知識
日本で利用されている食用油の全生産量の6割を占めている代表的な食用油です。日本では江戸時代から利用されており、てんぷらに使用すると独特な風味がでるため好んで利用されていました。海外でも東アジアでは古くから食用として利用されています。
栄養成分と効能
オメガ6脂肪酸とよばれる必須脂肪酸であるリノール酸が豊富に含まれています。食べることで摂取する必要がある成分です。リノール酸には抗酸化作用があり活性酸素の除去に役立つとされています。また、コレステロール値を下げる効果が期待されています。その反面、過剰に摂取すると身体に非常にいい成分であるオメガ3脂肪酸の効能を抑制する可能性があり、免疫細胞の働きが悪くなったり、アレルギー反応に代表される花粉症の症状が強くなったりする場合があります。また、心臓の疾患や動脈硬化も起きやすくなります。ハイオレックタイプのものであると、オメガ9脂肪酸の仲間であるオレイン酸が豊富です。オレイン酸は血液中の悪玉コレステロールを下げつつ、善玉コレステロールは下げないという効果があります。ビタミンEやビタミンKを含んでいるのも特徴です。ビタミンEは活性酸素を除去する助けとなり血圧を安定させる効果が期待されています。ビタミンKは、骨を強くする作用があります。また、不足すると血液が固まりにくくなるため止血に時間がかかるようになります。
ファスティング(断食)前後の準備食・回復食での摂取について
摂取可能です。ただし、オメガ6脂肪酸の摂りすぎはオメガ3脂肪酸とのバランスを崩しやすいです。また、カロリーも高いため、リバウンドの可能性を高めてしまうので、適量を心掛けましょう。
効果的な食べ方・アドバイス
- なたね油の中にはオレイン酸比率が高い製品もあります。利用する際は、ハイオレックタイプ(高オレイン酸)のなたね油を使用しましょう。
- オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は、バランスが大事です。オメガ6脂肪酸であるリノール酸を豊富に含むなたね油を摂取するときは、オメガ3脂肪酸を豊富に含む荏胡麻油や亜麻仁油、青魚も摂取するように心がけましょう。
- リノール酸を含む食品は沢山あります。そのため、意識的に摂取する必要はありません。むしろ、過剰摂取は悪影響となるので控える意識をもつことが大事です。
- 高温多湿をさけて冷暗所で保管しましょう。ボトルを開封した際は早めに使い切るよう心がけ、可能であれば冷蔵庫で保管するようにしましょう。
【準備食・回復食】荏胡麻油(えごま油・エゴマ油)の栄養価・効能・効果的な食べ方・アドバイス・豆知識
縄文時代から食べられていたという説もあるエゴマ。α-リノレン酸を他の食用油に比べ類を見ないほど豊富に含んでいることから、積極的に摂取したい食品です。
【準備食・回復食】亜麻仁油(アマニ油・あまに油)の栄養価・効能・効果的な食べ方・アドバイス・豆知識
亜麻仁油(アマニ油・あまに油)の栄養価、効能、効果的な食べ方、豆知識等を解説しています。亜麻仁油は山田豊文先生(杏林予防医学研究所)もおすすめしている食材です。意識して積極的に摂取しましょう。
【準備食・回復食】サバ(さば・鯖)の栄養価・効能・効果的な食べ方・アドバイス・豆知識
サバはオメガ3(DHAやEPA)が豊富なため回復食後期に入ってから、ぜひ取り入れていただきたい食材と言えます。
まとめ
断食アルパカ
アドバイスにも書かれているように、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は、バランスが大事です。過剰摂取しすぎないように注意して摂取しましょう。
【準備食・回復食】ひまわり油(サンフラワー油)の栄養価・効能・効果的な食べ方・アドバイス・豆知識
同じ、ひまわり油でも2種類あるのは驚きですね。選ぶなら、ハイオレイックタイプです。覚えておきたいですね。多量摂取はせず、適量摂取を心がけましょう。
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