集中力、記憶力がアップ!ファスティングで脳が活性化する理由

断食(ファスティング)の基礎知識

ファスティングで脳が活性化する理由

3日以上の断食を経験された方の中には、「思考が鮮明になる」だとか、「脳がクリアになる」という感覚を持たれた方も多いのではないでしょうか?今回は、ファスティングで脳が活性化する理由を解説していきたいと思います。

なぜファスティング中に、思考が鮮明になるの?

ファスティング中に思考が鮮明になる理由、それはβ-エンドルフィンという神経伝達物質が増えることによるものです。

基本から説明します。私達人間は基本的にブドウ糖という糖質をエネルギーにしています。しかし、ファスティングを開始して24時間以上経つと多くの方が、血中と肝臓に蓄えられていてたブドウ糖を使い切ってしまいます。そのあと、メインで利用されるのは脂質です。脂肪を肝臓でケトン体という、ブドウ糖の代わりになるエネルギーとして使っていきます。
※ちなみに、ファスティング中「ケトン体」という物質ですが、これはアセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸の総称です。

このブドウ糖の代わりにメインで使用しているケトン体ですが、このケトン体が、「脳の下垂体から出るβ-エンドルフィンという物質を増やす」ということが分かっています。

β-エンドルフィン

今回の主役、β-エンドルフィンですが、作用としては大きく分けて以下の通りです。

集中力や記憶力が上がる

β-エンドルフィンは、脳を活性化させ、集中力や記憶力を上げることが分かっています。アルパカファスティングでは断食をされた方にアンケートを行っているのですが、「脳がクリアになった」という感想は非常に多いです。この感覚を一度味わった人は、試験に向けて、または、大事なプレゼンに向けてファスティングをする方もいらっしゃいます。

K-1王者の城戸 康裕(きど やすひろ)さんも、試合前にファスティングをすることで有名です。

幸福感や鎮痛作用

β-エンドルフィンは脳の「報酬系」というところに多く分布します。これが増えるため、気分がスッキリしたという感じや高揚感、幸福感などが得られます。「脳内麻薬」とも呼ばれています。β-エンドルフィンには鎮痛効果もありますが、さすがに、脳内麻薬と呼ばれるだけあって、鎮痛効果は、ガンの痛みに対して使われることで有名な鎮痛薬の「モルヒネ」の約6.5倍強さだと言われています。

「ランナーズハイ」って聞いたことありますか?

長い距離を走り、体は疲れて辛いはずなのに、幸せな気分になったり、深い喜びや満足感、高揚感が得られたりし、どんどん走れるよ。という感覚です。これと全く同じ感覚で、ファスティング中に気分が乗ってきて、「何日でも断食できるわ!」という気分になる方が多数いらっしゃるのは、β-エンドルフィンが原因です。断食業界でいうところの「ファスティング・ハイ」というものです。

断食道場でも、ファスティングはやってみたいけれど、辛そうだからファスティング期間は3日くらいでと言いながらも、結局ファスティング期間を倍以上に伸ばす方が多数いらっしゃいます。まさに、β-エンドルフィンの作用です。

ファスティングは、多くの人が、なんらかの目的を達成するための手段として行います。ダイエットであったり、デトックスであったり、美容のためであったり、病気の改善であったりです。時々、「ファスティングをすると気持ちよくなるから」と言う方たちがいらっしゃいます。お客様同士の会話の中で、初心者に「一週間もファスティングしていて辛くないですか?」と聞かれ、「すっごく楽しいです」と答えるタイプの人たちです。

それでも不安?

ファスティングを行ったことがない人たちの中には、「食事をとらないと、頭が働かない」というイメージを持たれている方がいらっしゃると思います。

では、午後の仕事や勉強を頑張るために、しっかりお昼ごはん食べました。そのあと頭は働きますか?

働かないなぁという方も多いのではないでしょうか。食事を摂ると、消化にエネルギーを使ってしまうため、脳に使うエネルギーの割合が削られます。もしあなたが、「食べないと頭が働かないと思っていらっしゃる」のであれば、少しだけ理解の仕方を変えていただきたくて、「物を食べないから」頭が働かないのではなく、「栄養が足りないから頭が働かない」というのであれば、私たちも同意しやすいです。

もしも、子どもがいたら

例えばですが、もし私に子どもがいて、明日が重要な受験という日であれば、絶対にゲン担ぎだからと、「カツ丼」等は食べさせません。ストレスにならない範囲で、消化によいものだけ食べさせてむしろ、当日は酵素ドリンクのみにしましょうというくらいの気持ちです。

正しく栄養が摂れないのであれば、食べないほうがいいくらいです。消化、吸収にエネルギーがかかりますし、食べたものが化学物質だらけだった場合、その解毒にエネルギーを消費します。そんなことは、ここ1番という差し迫ったときにやっている場合ではありません。そのエネルギーがあったら、脳に回してあげたいと思いませんか?

まとめ

ファスティング中に感じる脳が冴え渡る感覚や、幸福感はケトン体が、神経伝達物質β-エンドルフィンを増やすからです。

ちなみにこの感覚は、個人差はありますが、ケトン体の作用です。なので1〜2日程度のファスティングでは、このすっきり感や、記憶力の向上は望めません。3〜4日目くらいから増え始め、ケトン体の使用割合が最大化する6〜7日以上のファスティングだと実感しやすいです。

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