ファスティングで筋肉は落ちるのか?

断食(ファスティング)の基礎知識
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ファスティングで筋肉は落ちるのか?

※映像の中で「筋内」との板書がありますが、正しくは「筋肉」です。

よくいただく、ファスティングによって、筋肉が落ちるのではないか?という、疑問に真正面からお答えします。

結論としては、「筋肉が落ちるのか」という不安に対して、アルパカファスティングのプログラムであれば全くもって心配する必要がありません。

関取やプロ野球選手のファスティング

アスリートのファスティング

私たちのプログラムは山田豊文先生のファスティング・プログラムを基本としています。数々のアスリートがこのプログラムによってファスティングを行っています。山田豊文先生がコンサルティングをされているアスリートは、公開されているだけでも、横綱白鵬関に始まり多くの関取。プロ野球界ではダルビッシュ有選手、落合博満選手、工藤公康選手、金子千尋選手。格闘技界ではアントニオ猪木選手、小川直也選手。ゴルファーでは横峯さくら選手など、挙げだすとキリがないほどです。筋肉が落ちるとしたら彼らが断食をするのでしょうか?という話です。
なんとなく「筋肉落ちるの嫌だな〜」って考えてる一般人ではなく、スポーツに命を賭けているアスリートの方たちです。

ただし、正確に申し上げるのであれば、数万のサンプル数がある統計的なデータがないので、100%落ちないとは言い切れないかもしれません。逆に、ファスティングによって筋肉がどの程度落ちたかという実験データも探せませんでした。もし、そういった実験結果があれば、ご報告いただきたいです。

筋肉が多少落ちる事以上のメリット

仮に百歩譲ってファスティングで筋肉が落ちるという意見に耳を傾けたとしましょう。しかし、ファスティングにはそれを補って余りあるだけのメリットがあるからこそ、アスリートたちはファスティングをするのです。

ミトコンドリアの活性化によるコンディションの改善、疲労や怪我に対する回復力の向上、動体視力の改善など、細胞のひとつひとつをメンテナンスし鍛えるのがファスティングなんです。いわば細胞のトレーニングです。

進化の過程

進化の過程を考えてみましょう。例えば、ひどい大雨が続き、何日も何日も、狩りもできなければ木の実や穀物をとることもできない…ということが続いたとしましょう。もう5日も絶食状態です。さて、このときに体は筋肉を落とすのでしょうか。生命は、生きることが最大の目的です。
そのために進化の過程で徹底的に合理化されていきます。食べられなかった状態で、狩りに行ったり、食物を探しに行くために必要な筋肉を落とすなんて、不合理な選択をするはずがありません。飢餓という状況に備えるために、脂肪をエネルギーの塊として蓄えているのです。筋肉を生きるためのエネルギーとして、使うのは最終手段です。

ただ、筋肉が落ちる心配をする必要はないと言いましたが、全く落ちないというデータを持っていないので100%落ちないとは言いません。だからこそ、可能な限り100%に近づけられるような施策を取っています。

筋肉を落とさないためのファスティングのやり方

ポイントはファスティングを開始して24時間以上経ったときに起こる糖新生で使用されるたんぱく質の割合を減らしてあげることです。

糖新生とは

糖新生とはタンパク質や脂肪からブドウ糖を作る作用のことです。この作用が、「ファスティングで筋肉が落ちる」と言っている人たちが拠り所にしている根拠なのですが、使用されるのはたんぱく質であって、そのたんぱく質=筋肉だと勘違いしないでくださいね。皮膚、髪の毛、内臓、血管も、血液中の赤血球も、生命の基本構造はたんぱく質です。

糖質・たんぱく質・脂質のうち何が使用されるのか

糖質・たんぱく質・脂質のうちどれが、どの程度何が落ちるのかを聞いたことがありますか?ちなみに、私が記憶しているある実験データではファスティング中に、一切ものを摂らない絶食を行うと、エネルギーの96%は脂質から使用され、4%程度がたんぱく質から使用されるそうです。96%も脂質が使用されるのです。使用されるたんぱく質4%中の何%が筋肉かということもありますが、これを使用したくないのであれば、たんぱく質よりエネルギーになりやすいものを取り入れてあげれば良いのです。

ブドウ糖を補うことで筋肉の使用を抑制

上に記載したように、糖質がないため、仕方なくたんぱく質や脂質を使います。それなら、よりエネルギーとして利用しやすい糖質を入れてあげれば良いだけのことです。これをブドウ糖で入れてあげることにより、一瞬でエネルギーとして利用されます。だからこそ、たんぱく質からの糖新生を抑制するために、ファスティング中には、一定量のブドウ糖が必要になるのです。

ある一定量の糖質を摂取しながら、糖質から脂質へのスムーズなエネルギーシステムの移行を行ってあげることが重要になります。体が脂質を代謝したエネルギーであるケトン体がメインのエネルギーになるまで、多少時間がかります。ケトン体がメインのエネルギーになるのはファスティングを開始して2日目くらいからと言われていますが、これは脂肪を肝臓でケトン体に変換し、「作り変える」ということに時間がかかるからです。

間食と同じ

私たちも炊いたご飯がないときに、新たにお米を炊飯しますが、どんなに早く炊けるようにしても出来上がるまでに時間がかかります。その間に、どうしてもお腹が空いたら、仕方なくお菓子をつまんでしまうかもしれません。体も、糖質からケトン体を作るまでに時間がかかったら、仕方なくたんぱく質をつまんでしまうということです。それなら、たんぱく質をつままなくて済むように、エネルギーになりやすいものを入れてあげましょうという話です。

ファスティングで筋肉が落ちるのだろうか

筋肉

雪が降り積もる北欧の可愛らしい小さな家をイメージしてください。寒いのでどうにかして暖をとらなくてはいけません。その時に、脂肪という薪を蓄えてあるのにも関わらず、寒いからとわざわざ筋肉のような家の柱を壊して燃やしますか?当たり前ですが、燃やさないですよね。ただし、もしも、薪が離れに置かれていたとしたら、それを取りに行くまでの間、仕方がないから少しだけ壁をはがして燃やしましょうということです。

それなら薪を取りに行くまでの間、壁をはがして燃やさなくても済むように、新聞紙や布を随時、適量補充しておいてあげましょうというだけの話です。もちろん、この新聞紙や布は糖質のことです。さらに、遠くにある薪を自分で取りに行かなくてもいいように運搬してくれる人を雇いましょうということです。これが糖質から脂質へのスムーズな切り替えという意味です。そこに必須なのがL-カルニチンという物質です。ですので、私たちのプログラムであれば、ご心配いただかなくて大丈夫ですよということなんです。

代替案

もしも、他の方法を取るとしましたら、ファスティング中に、アミノ酸を摂取してあげてもいいのですが、体質改善の意味合いが薄くなります。何のためにファスティングを行うのかという話になるわけです。山田先生もアスリートの方のファスティングをサポートする際、「ドリンク以外、余計なものは摂らせない」とおっしゃっていました。
*タウリンやL-カルニチンなどは、プラスで配合しているようです

結論として

私たちのプログラムであれば筋肉が落ちることを心配する必要はないです。ですので、アスリートの方も心配せずにお申し込みください。

ファスティング中、実感として「力が出ない」「筋肉が落ちた」と感じている方へ

本編でも述べていますが、ファスティングの初期段階で体内にある糖質が優先的に使われていきます。筋肉を動かすために必要なエネルギーとなる、筋グリコーゲンという糖質も同様に使用され、普段より著しく減少している状態です。したがって、重いものを持つときにパワーが出ない感じがしたり、動くときに体に重さを感じたり、筋肉が落ちたように感じたりするかもしれません。

しかしこれは、車でいうところのガス欠と同じ状態です。つまりエンジン(筋肉)はしっかりしているのに、ガソリン(糖質)がほとんどないという状態です。ガソリンさえ入れてあげれば通常通りエンジンは働きます。ご心配いただかなくて大丈夫です。

アスリートに幸あれ

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