豆知識
牛乳は牛から出る乳で作られることはご存知かと思いますが、乳は子牛を生んだ牛からしか絞ることができず、十分な年齢になるまでに実は3年ほどかかります。また、牛乳パックによく書かれている3.5や3.8という数字は含まれる脂肪分の割合を示しており、表記が3.5の場合は100g中に3.5gの脂肪分が含まれているということになります。
栄養成分と効能
牛乳は骨を形成する上で欠かせないカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムの吸収率も40%と悪くありません。タンパク質も含まれており、必要な筋肉をつけることができます。骨粗しょう症などの病気はカルシウム不足等から起こるため手軽に摂取できる牛乳は非常に便利となります。しかし、骨を強くするためにはカルシウムとともにマグネシウムもしっかり摂取することが大切です。1:1が理想とされる「カルマグバランス」ですが、牛乳はカルシウム:マグネシウム=10:1とバランスがよくなく、骨からカルシウムが溶け出す「脱灰」が進むと言われています。また、多くの乳牛には搾取量を増やすために人工的な成長ホルモンが投与されていることも多く、自然と牛乳に混入していきます。これらは特に女性ホルモン系のがんや不妊などの問題を招くこともあるので、十分に注意すべき点もあります。
ファスティング(断食)前後の準備食・回復食での摂取について
摂取についてはあまりおすすめできません。摂取については賛否が分かれるのですが、山田豊文先生は、牛乳については摂取をしない方が良いとおっしゃっています。牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を分解できなければ、タンパク質やカルシウムはその栄養素を適切に吸収することができなくなるためです。この乳糖を分解する酵素をラクターゼといいますが、乳幼児のときは母乳中の栄養素を利用するためにラクターゼを作ることができますが、母乳の必要性がなくなるとともにラクターゼを作る働きがだんだん弱くなるのです。
効果的な飲み方・アドバイス
- カルシウムはビタミンDを摂取することによって吸収率を上げることができるので、きのこ類や魚介類と一緒に摂取しましょう。
- 牛乳の味が苦手という方は、薄味で脂肪分などが少なく、安価かつ高栄養な低脂肪のものを選ぶとよいでしょう。
- 牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」が少ない方は、一定の量を飲むとお腹を下すことがあります。温めて飲みますと刺激が弱まるでしょう。
- 賛否両論ありますが、カルマグバランスや環境ホルモンの観点からしましても、断食においては牛乳の摂取はおすすめしていません。
- 飲む際は自己責任で、そして過剰摂取には気を付けましょう。
コメント
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