そもそも、ファスティング中にタバコって吸ってもいいの?
ファスティング中でもタバコを吸いたいと言われる方は一定数います。では、ファスティング中であってもタバコを吸っても良いのでしょうか?答えは<NO!>です。それでは、なぜ吸ってはいけないのでしょうか?次の項目で見ていきます。
何でダメなの?
体内酵素の話をしましょう。体内酵素は大きく分けて2種類です。「代謝酵素」と「消化酵素」です。
体内で生涯に作られる酵素の量は各人で決まっており、その中で、一日で限られた量になります。消化酵素については、食べ物から得ることで補給が可能ですが、代謝酵素は体内酵素でしか得ることができません。
タバコは300種類もの炎症をを起こす有害物質が入っていると言われていますが、これらの有害物質を排除するためには、たいへん多くの酵素が必要とされています。タバコを吸うことは有害物質を取り入れることになるだけでなく、せっかくファスティングをすることで、デトックス、ダイエットのために代謝酵素を作ってあげても使える十分な量を確保できないという「酵素の無駄遣い」という状況を作ってしまいます。
正に「百害あって一利なし」ですね。
電子タバコは?
有害物質を含むタバコがダメなら電子タバコや加熱式タバコなら大丈夫だと思われるでしょう。しかし、こちらのタバコもやはり、<NO!>です。
加熱式タバコ
加熱式タバコで思い浮かぶのは「アイコス」だと思いますが、「アイコス」はアメリカのメーカーの加熱式タバコです。ですが、実際にアメリカでは販売されていません。何故でしょうか?加熱式タバコとは、タバコ葉を加熱し、その蒸気を吸引するものです。タバコ葉を燃やしてその煙を吸う従来のタバコと比べると、燃やさないのでタールが発生せず、より害が少ないと言われていますが、タバコ葉を加熱するため当然ニコチンは含まれています。また、「アイコス」のメーカーである、フィリップ・モリス・ジャパン(PM)は、「有害物質を約90%低減している」とその害の小ささをアピールしていますが、従来の10%は残ったままと言えますね。
電子タバコ
電子タバコは「VAPE」とも呼ばれているリキッド式タバコです。日本では、法律によりニコチンを含むリキッドの販売は禁止されています。しかし、日本以外の国では減煙のための利用が注目され始めたことで、ニコチンを含むリキッドも販売されるようになってきました。電子タバコ(VAPE)は、このリキッドをコイルで熱し、味のついた蒸気を出すことにより、それを吸い込んで楽しむアイテムです。ニコチン入りリキッドの成分は、主にニコチンと添加物です。ということは、やはり、酵素を有害物質排除のために使ってしまうことになりますね。
ファスティング中の禁煙の効果
それでは、ファスティング中に禁煙をすることで得られる効果は何でしょうか?
デトックス効果
ファスティング中には消化酵素をそれほど使う必要が無いため、体内酵素は代謝酵素に使うことができます。そうすると、どんどんと体内に蓄積された有害物質が排出されていきます。また、呼吸は生命の最も基本的な活動ですが、ファスティングは肺の細胞を修復し酸素の供給をスムーズにします。酸素が体内をたくさん巡ることにより、一つ一つの細胞が活気づきエネルギーを生み出す力が大きくなります。
禁煙成功
普段喫煙されている方の多くは、ファスティング初期にはやはり口寂しさを感じることで、「タバコを吸いたい」と思われる方もいらっしゃいます。ですが、ファスティングも3日目を過ぎると脳からα波が出てくることで、「頭がすっきりする」「集中力が出てくる」といった効果が現れ始めます。心身がリラックスしている状態なのです。この状態が長く続くことにより、喫煙の必要性を感じなくなり、「禁煙に成功した!」というお声も多く聞かれます。
また、断食施設にいらっしゃる方の中には「ファスティング明けに吸ってみたら、こんなに不味いものは止めようと思った。」とファスティングにより味覚や嗅覚が敏感になったことによりタバコの味や臭いに不快感を感じて禁煙に至ったという方もいらっしゃいました。
まとめ
今回はファスティング中の喫煙についてでした。タバコは「百害あって一利なし」とはよく言われますが、ファスティング中にもやはり吸わないことが一番であると分かりましたね。ファスティングは解毒の期間にもなります。どうしても吸いたいという方もいらっしゃるかと思いますが、そんな時には同じ目的でファスティングをされる皆さんと一緒にファスティングをすると乗り越えられそうですね。
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