ファスティング(断食)で起こる味覚の変化

断食(ファスティング)に関わるQ&A
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断食アルパカ
断食アルパカ
ファスティング明けに「ファスティングをしたら、薄い味付けでも満足できるようになった。」という声が多く聞かれます。何故でしょうか?今回はファスティングを行うことで起こる味覚の変化について考えてみましょう。

ファスティング体験者が実際に上げた味覚の変化

私自身も味覚の変化について思うところがありますが、運営道場やオンライン指導の中で実際に聞かれた声を紹介します。

  • 「普段濃い食事が好きだけど、味が薄そうな味噌汁なのに、(ファスティング明け)これくらいの薄さで満足した。」
  • 「野菜の甘味を感じた。普段、こんなに野菜の味を感じることはなかった。」
  • 「ファスティングから1週間以上経って、久しぶりにコンビニでおかずを買って食べた。ファスティング前は美味しいと思っていたのに、味覚がリセットされたからなのか、しょっぱくて食べられなかった。」

※お客様の声の一例です。

味覚の変化に関わって体に起こったこと

舌の細胞の生まれ変わり

普段、しっかりとお食事を摂られている場合には、体内で作られる酵素は主に消化に使われています。消化酵素は食物酵素により、体外から補うことができる場合もありますが、新陳代謝に使うための代謝酵素は、体外から取り入れることはできないと言われています

お食事を摂らないことにより、酵素は新陳代謝のために使うことができます。そのため、舌だけでなく、全身の傷ついた細胞の修復がされていきます。

短期間のファスティングでの効果は少ないですが、繰り返したり、長期間行うことによって効果が上がっていきます。

舌の細胞が修復されることによって、舌にある味蕾一つひとつが味を感じやすくなります。

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五感が研ぎ澄まされた

ファスティングは前項でもお伝えした通り、食事を摂りません。その時間が長ければ長くなるほど、飢餓状態になります。

飢餓状態にある時、体は生きるか死ぬかという程の危機感を持ちます。生きるか死ぬかというような時ですから、体は少しでも長生きできるように変化、対応します。触覚、嗅覚、視覚、聴覚、味覚全ての感覚を研ぎ澄ますようになります。

ファスティング明け最初のお食事で「こんなに薄味なのに美味しい!」と涙を流される方もいらっしゃいます。味覚が研ぎ澄まされ、敏感になっているので、少しの食事で、味付けがほとんどされていなくても、素材の味を感じることができるのです。

まとめ

ファスティング後のお食事で感じる味覚の変化が楽しみでファスティングされる方もいらっしゃいます。普段、濃い味のお食事ばかりで、高血圧になってしまい、降圧剤を服薬していた方がファスティング後、薄味の食事に変化し、降圧剤の必要がなくなったというお客様からの嬉しいお声もあります。

ファスティングでの味覚変化を利用し、食事改善を行うのも良いでしょう。

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