ファスティング(断食)中に眠気に襲われる理由
眠気に襲われる理由としては2つほど挙げられます。
エネルギーシステムの転換によるもの
ファスティングを始めると、食事(糖質)によるエネルギー補給が無くなり、脂肪燃焼(脂質)によるエネルギーシステムへの転換が起こり始めます。エネルギーシステムの転換期には体のエネルギー供給が安定しないため、体はエネルギーの節約をしようとします。
それによって、動物で言えば冬眠に近いような状態になり、眠気を感じやすくなります。
エネルギー転換による、眠気の場合、安定して脂質からのエネルギー供給が行われるようになると、眠気を感じることは少なくなります。
低血糖状態によるもの
普段、甘いものばかりを飲んでいた、食べていたという方ですと、普段と比べた時に明らかに体に入ってくる糖質が少なくなります。体がエネルギー不足の状態に対応が間に合わず、低血糖状態になる方がいらっしゃいます。
低血糖時には、程度により、だるさや脱力感が現れ、酷くなると、動悸等→眠気や頭痛→意識レベルの低下や昏睡などと、症状が移り変わっていきます。動悸や息切れの症状とともに、眠気が襲ってきた場合には低血糖状態になってしまっている可能性が高いと思われます。
眠さを感じる時の対処方法
ファスティング中に眠くなっても、カフェインの摂取はできません。眠気は自然の反応ですので、体の声に応えて素直に睡眠をとりましょう。忙しい等の理由で、睡眠がとれないようでも、5分程度でも仮眠をとってあげることで休ませてあげましょう。
低血糖状態による眠気の場合には酵素ドリンクを飲む回数を増やし、エネルギー補給をしましょう。
※良質な酵素ドリンクであれば、必要最低限の糖質を補給できるだけでなく、発酵の段階でショ糖はブドウ糖と果糖に分解されています。そのため、体に消化のための負担をかけずにすぐにエネルギー源として利用することができます。
眠さを感じる時の注意
車の運転には注意が必要です。車の運転には集中力が伴いますが、眠気がある時にはなかなか集中が続かなかったり、散漫になりやすかったりします。どうしても運転しなければならないなど、運転される際は自己責任において十分注意してお乗りください。
ほとんどの方の場合、ファスティング中には眠気が襲ってくることが考えられます。前もって仕事の調整を行っておくなど、ファスティング中は余裕を持って過ごせるスケジュールが組めると良いでしょう。
まとめ
ファスティング中に眠気を感じるのはとても自然な反応です。普段、睡眠がとれていないなど、疲れがある場合には特にゆっくりと体を休ませてあげましょう。もし、ファスティング中にスッキリと冴えた感覚を味わいたい場合には3日以上ファスティングの期間を取るのがお薦めです。
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